一昨年に加入いただいた会員企業より、入会後に関してのコメントを頂きましたのでご紹介させていただきます。
和気あいあいとした、気の知れた木型(工業用模型製造業)同業者の会となっています。
是非、ご一読いただけたら幸いです。
日本木型工業会のイベントに参加してみて
自分が日本木型工業会に参加した切っ掛けは、自分の視野を広げたかった事、業界を盛り上げたいと会員の方に聞いた事が主な理由になります。
「職人が減っていく(廃業していく)」身の回りでよく聞かれるようになりました。
自社も、近年案件が減りこのままではその対象になるのかと考えるようになりました。「この先ものづくりはどうなるのだろう?」と思うようになり、同時に「日本中の同業者はどうしているんだろう?」と疑問に思うようになりました。
タイミングよく日本木型工業会の会長から会を通じて業界を盛り上げていかないか呼びかけがあり、日本木型工業会に復帰しました。
自社は一度退会しています。その時は、先代の時代で日本木型工業会への参加意義が退会の理由で決めたのは自分自身でした。一度抜けた日本木型工業会に戻ってどうすると考えもしましたが、自分の知見を広げると言う意味では参加しない理由もなく再度参加する事に決めました。参加して一番感じた事は、同業でありながらその取り組みは多種多様であり、それはとても面白く自分にない世界が広がっていた事であります。
積極的に参加しだすきっかけは、ある勉強会の後の懇親会での会話の中で、弊社で通常追う事のない制度1ミクロンの世界をその世界は見えると聞いた時に少し反省をしたところから、日本木型工業会に興味を持ちました。
その後、福井で行われた企業見学会及び総会、岡山で開かれた企業見学会、愛知で行われた技能五輪の競技風景、年が明け福岡で行われた九州地区の行事、川口で行われた企業見学会、その期間一年と3カ月ですが機械メーカー様の取り組みや思想、組合員の方々の自社での取り組みや現在に至るお客様とあゆみなど、貴重なお話を聞かせていただき、地元では感じられない価値観や考えを持って帰れた事が自分の貴重な資産になったと思います。中でも創業者のチャレンジスピリッツが現在の会社の礎になっていたり、古くから続けられる行事が今をつないでいく可能性には感銘した次第です。
中でも川口に見学に行ったときの事、新参者の自分に会の長い歴史や川口の鋳物文化を丁寧に教えていただいた事が記憶に新しく、何よりもそれを教えてくれたが福井の会員さんという事が日本木型工業会の長い歴史の証明なんだと再確認した次第です。
会員の皆様が手放しで今を迎えているのでは無く、日々苦慮しながらチャレンジして今があるのだと感じる瞬間でもありました。伝統を守りつつ新しい物を取り入れる。でも可能であるなら組合員の繋がりをなくさない様、業界が狭くなる中で有意義な会になるよう役員の方々の試行錯誤が今の会を支えていると思っております。
もし興味を待たれているなら、少し日本木型工業会を覗いてみませんか?
そこに見えるのは、当たり前の世界かもしれません。でもその世界も少し見る角度を変えたら、新しい世界観が垣間見れるかもしれません。自分はその世界を見るためのできる限り、会のイベントに参加していきたいと思っております。